Webデザイナーの仕事はAIに取って代わられるのか?現役デザイナーが解説

AI時代でも大丈夫! Webデザイナーがこれからも活躍できる理由


こんにちは、現役Webデザイナーのちょこぱんです

Webデザイナーというお仕事が気になっている方の中には、

Webデザインの仕事って、将来的にAIに奪われるんじゃない?

といった不安を感じている方も多いのではないでしょうか?

実際、AI技術の発展によってデザインツールも進化し、AIを活用したWebサイト制作サービスも登場しています

ですが結論から言うと、Webデザインの仕事はAIに完全に取って代わることはありません!

この記事では、AI時代でも

  • Webデザイナーが求められる5つの理由
  • 求められるWebデザイナーの条件

について解説します

AI時代にWebデザイナーは生き残れる?AIができること・できないこと

AIにはできることとできないことがあり、Webデザイナーが完全に不要になることは考えにくいです

ここでは、

  • 【AIができること】Webデザイナーの仕事を補助する分野
  • 【AIにはできないこと】 Webデザイナーが求められる5つの理由

について解説します

【AIができること】Webデザイナーの仕事の補助できる分野

AIは主に、

  • 決まったルールのもとで行う作業
  • データをもとに最適化する作業

に強みを持っています

現在のAI技術でWebデザインに活用できる具体的な例を紹介します

ノーコード・ローコードツールを使ったWebサイト自動生成

AIツールの例

Wix、Squarespace、STUDIO、Framer、create.xyz

最近のノーコード・ローコードツールでは、ドラッグ&ドロップで簡単にサイトが作れるだけでなく、AIが自動でレイアウトを提案してくれる機能も充実しています

例えば、Wixの「ADI(Artificial Design Intelligence)」は、ユーザーが質問に答えるだけで最適なWebサイトを自動生成してくれます

AIが得意なこと
  • 既存のテンプレートやデザインパターンを組み合わせてサイトを作成
  • 色やフォントの自動調整
  • コード不要で、簡単にレスポンシブデザインを適用
  • プロンプト(指示文)を入力するだけでデザインやコードを作成

画像・イラストの自動生成と編集

AIツールの例

Photoshopの生成AI、Canvaの「Magic Resize」

AIは画像編集やバナー作成の自動化にも活用されています

例えば、Adobe Photoshopの「生成塗りつぶし」機能では、不要な部分をAIが自動補完し、リアルな画像を生成できます。

また、Canvaでは「Magic Resize」という機能を使うと、作成したデザインをワンクリックでSNSや広告に適したサイズにリサイズできます

AIが得意なこと
  • テキストプロンプトから複雑な画像やイラストを生成
  • 背景削除や画像補正を瞬時に実行
  • SNS用のバナーや広告デザインを自動生成
  • デザインの一部をAIが補完し、より自然な仕上がりに

コーディングの補助(AIによる自動コード生成)

AIツールの例

GitHub Copilot、ChatGPT(Code Interpreter)、Uizard、Cursor

WebデザインではHTML/CSSのコーディング作業も重要ですが、AIはこの分野でも活躍しています

例えば、GitHub Copilotは、コードを自動補完したり、エラーの修正を提案してくれます

また、Uizardでは手書きのワイヤーフレームをAIがコード化し、プロトタイプ(試作品)を生成することが可能です

AIが得意なこと
  • シンプルなHTML/CSSのコードを自動生成
  • デザインデータからHTMLやCSSのコードを自動的に作成
  • コードの品質チェックと自動最適化
  • JavaScriptやReactなどの基本コードをサポート
  • Webサイトのプロトタイプを短時間で作成

SEO最適化とコンテンツ生成

AIツールの例

Surfer SEO、ChatGPT、Notion AI

AIはSEO対策やコンテンツ生成にも活用されています

例えば、Surfer SEOはAIが記事のキーワードや構成を最適化し、検索エンジンで上位表示されやすいコンテンツを提案します

また、ChatGPTやNotion AIを使えば、SEOを考慮したWebサイトのキャッチコピーやブログ記事を効率的に作成できます

AIが得意なこと
  • キーワードリサーチを自動で行い、SEOに強いタイトル・文章を提案
  • ユーザー行動分析に基づくコンテンツ最適化
  • ライティングの補助(キャッチコピーの生成など)
  • サイト内のテキストを最適な長さに調整

【AIにはできないこと】 Webデザイナーが求められる5つの理由

AIは作業を自動化・最適化するのに優れている一方で、人間ならではのクリエイティブな思考やコミュニケーション能力はまだありません

Webデザイナーにはビジネスやユーザーの課題を理解し、それを解決するための設計力が求められます

以下でWebデザイナーに求められる人間にしかできないことを5つ解説します

クライアントの「本当の要望」を引き出すことができる

クライアント自身が自分の課題や要望を明確に言語化できていないことはよくあります

例えば、「おしゃれなサイトにしたい」と言われても、具体的にどのようなデザインがおしゃれと感じるかは人によって異なります

ヒアリングを通じて、

  • どんなターゲット向けなのか?
  • どんな印象を与えたいのか?

など、クライアントの意図を丁寧に掘り下げることは人にしかできません

ビジネスの課題を解決するWebサイト設計ができる

Webサイトは単なる「デザイン作品」ではなく、ビジネスを成長させるためのツールです

クライアントのビジネスを成長させるために作りたいWebサイトは、

  • 商品の購入につなげるECサイトなのか
  • 企業の信頼感を伝えるコーポレートサイトなのか
  • お問い合わせを増やすためのランディングページなのか

を明確にする必要があります

これらのサイトでは、それぞれ異なる目的があるためです

ヒアリングを通じて、クライアントのビジネスモデルやターゲット層を理解しそれに適したデザインや、ユーザーがサイト内でどう動くかを考えたデザインを設計することが求められます

例えば、

  • どこにボタンを配置すればクリック率が上がるのか?

といったユーザーの心理を考慮した設計は、人間の経験と直感が不可欠です

ブランディングやマーケティングの視点を取り入れることができる

ブランディングとは ⇒ ブランドの魅力を伝え、印象を定着させること

マーケティングとは ⇒ 商品を売るために最適な方法で届けること

AIはデータ分析が得意ですが、人の感性が必要な部分は苦手です

Webデザイナーは、クライアントのビジネスやターゲットに合ったブランドの魅力を伝えるデザインを作る役割を担っています

Webデザイナーが考えるべき【ブランディング】の例

Webサイトはただの情報発信ツールではなく、企業やサービスの「顔」となるものです

デザインによって、

  • おしゃれ
  • 信頼できる
  • 親しみやすい

といったブランドの印象を形作ることができます

例えば、以下のようなブランドイメージを印象付けるWebサイトを作るにはAIだけでは難しく、デザイナーの視点が必要です

  • 高級サロン向けのWebサイト ⇒ 白×ゴールドの落ち着いたデザインで上品に
  • カジュアルな若者向けサロンのWebサイト ⇒ 明るいピンクやポップなフォントを使用


このようなデザインの選択は、データだけで判断できるものではなく、ブランドの世界観を理解したデザイナーの感性が重要になります

Webデザイナーが考えるべき【マーケティング】の例

Webサイトもただキレイなデザインを作るだけでなく、

  • どうすれば売れるか?

など、クライアントの商品やサービスを売ることを考えたデザインが必要です

  • CTA(行動を促すボタン)のデザインと配置
    ⇒「今すぐ申し込む」ボタンの色や配置を工夫するだけで、クリック率が大きく変わることがあります。例えば、青よりも赤のボタンの方がクリックされやすいなど。
  • ファーストビュー(サイトを開いたときに最初に見える部分)の作り方
    ⇒訪問者は3秒でサイトを離脱するかどうかを決めると言われています。
    魅力的なキャッチコピーや目を引くデザインで、最初の印象を強くする必要があります。
  • ユーザーがサイト内でどう動くかを考えたレイアウト設計
    ⇒「どの順番で情報を見せると、問い合わせや購入につながるか?」を考えてデザインすることが大切です。例えばECサイトなら、商品画像→特徴→口コミ→購入ボタンの流れがスムーズだと売れやすいです。


ブランドイメージを守りつつ、売れるデザインを作るには、戦略的な思考が必要です

Webデザイナーはブランドイメージを表現しつつ、Webサイトを見た人に買ってもらいやすいデザインを作ることで、Webサイトの価値を最大化する役割を担っています

臨機応変なデザインの調整・改善ができる

AIは決められたルールに従って作業をしますが、

  • デザインの柔軟性
  • カスタマイズ性

に限界があり、テンプレートに沿ったデザインしかできません

クライアントの希望に寄り添ったオリジナリティのあるデザインを作るのは難しいです

Webサイトの制作会社に勤務する私も、日々クライアントさんとやり取りをさせていただいていますが、

例えば、

このボタンをもう少し目立つようにしたいです。

この案内文はここだと目に止まらないので、メイン画像のすぐ下に大きめに表示したいです。

といった要望を聞く機会がたくさんあります

また私からも

ここのリストのデザインはこのサイトの雰囲気に合わないので、このように変更してはいかがでしょうか?

というように、クオリティを高めるために提案をすることもたくさんあります

このような細かい部分の修正はAIにはまだできません

Webデザイナーは「なんとなくしっくりこない」という違和感を察知し、細部を調整することでクオリティの高いデザインを作ることができます

要望や提案に完全に寄り添ったWebサイトは、人の手を加えることが必要不可欠です

クライアントとの信頼関係を築くことができる

Webデザイナーの仕事はクライアントとのコミュニケーションが不可欠です

ただデザインを作るだけでなく、

  • クライアントの話を丁寧に聞き
  • 適切な提案をし
  • 問題を解決する

ことで信頼関係を築くことができます

信頼が生まれると、継続案件や新しい仕事の依頼につながることもあります

また、Webデザイナーがコミュニケーションを密にとっていると、トラブルを事前に防ぐことができます

ヒアリングが不十分だと、デザインが完成した後に「イメージと違う」と言われ、大幅な修正が発生することがあります

しかし、事前にしっかりとヒアリングを行い、「このデザインで本当に問題を解決できるか?」をクライアントとすり合わせておけば、納品後のトラブルを減らせます

私の失敗談ですが、クライアントの要望を誤って解釈してしまい、完成したものを見せると、

そうではなくてこうしてほしかったんですけど⋯

と指摘を受け、納品希望日間近に大幅な修正が発生してしまった経験があります⋯

このようなトラブルを防ぐためにも、

  • 事前のすり合わせを十分に行う
  • 少しでも疑問点があれば確認する
  • 頻繁に進捗を報告する

といった基本的なことを人が行う必要があります

AI時代に求められるWebデザイナーの条件

AIが今後さらに発達していくと、仕事を奪う敵のように感じてしまうかもしれません

ですがAIは敵ではなく、

  • 頼れるビジネスパートナー
  • サポートしてくれる秘書

と考え味方につけましょう

以下はWebデザイナーがこれからのAI時代に生き残るために必要なことです

AIを活用して効率よく仕事をする

AIは敵ではなく、仕事を効率化する強力なツールです

AIを活用して作業スピードを上げれば、よりクリエイティブな仕事に集中できます

例えば今まで人の手で行っていた以下のような作業は、AIを使って効率化することができます

  • クライアントへの提案時のメール文の作成
  • SEO最適化されたコンテンツの提案
    ⇒AIライティングツールで、SEOを考慮したテキストを効率よく作成できる
  • 画像の自動補正・加工
    ⇒Photoshopの「生成塗りつぶし」や「自動補正」で、画像の編集作業を時短できる
  • 翻訳作業
    ⇒DeepLなどのAI翻訳ツールで、多言語対応のWebデザインを効率化できる
  • デザインのフィードバック・改善点の提案
    ⇒AIがデザインのバランスやユーザビリティの問題を指摘し、改善策を提案してくれる


私も日々の業務で上記のような自動化・効率化できるツールは日常的に使っています

さらには「もっと効率的にできないか?」を常に考え、調べては積極的に試し、効果があればチーム内で共有するようにしています

チーム内では、

この作業はこうすると早く終わるよ!
良いツールを見つけたので共有しますね!

といった会話で盛り上がることもよくあります

これからの時代を生きるWebデザイナーは、AIを貪欲に取り入れて効率化を追求することが求められています

「AIにできないこと」に特化する

AIが苦手な部分を強化することで、Webデザイナーとしての価値を高められます

「【AIにはできないこと】 Webデザイナーが求められる5つの理由」の見出しで取り上げた

  • クライアントの「本当の要望」を引き出せる
  • ビジネスの課題を解決するWebサイト設計ができる
  • ブランディングやマーケティングの視点を取り入れることができる
  • 臨機応変なデザインの調整・改善ができる
  • クライアントとの信頼関係を築ける

のような強みを磨きましょう

またAIは便利なツールですが、すべてをAI任せにするのは危険です

正しく活用するために、以下の点に注意しましょう

  • AIの情報を鵜呑みにしない
    ⇒AIは間違った情報を提供することもあります。特にデザインのトレンドやコーディングの仕様など、最新の正確な情報かどうかを必ず確認しましょう。
  • 情報の正確性をチェックする習慣をつける
    ⇒AIが出した答えをそのまま使うのではなく、公式サイトや信頼できる資料と照らし合わせることが大切です。特にSEOやマーケティングに関するアドバイスは、時代によって変化するため注意が必要です。
  • クライアントとのメールのやり取りは送信前に必ず確認する
    ⇒クライアントの意図や感情を汲み取るのは人間ならではのスキルです。AIに文章を作らせても、最終的な調整は自分で行い、心のこもった対応を心がけましょう。

まとめ:AIと共存しながら活躍するWebデザイナーになろう!

AIの進化により、Webデザインの仕事は変化しています

しかし、それは「仕事がなくなる」というよりも、「仕事のやり方が変わる」ということです

AIを活用すれば、よりクリエイティブな部分に集中できます

実際、AIを使いこなすデザイナーは市場価値が高まり、これからの時代に求められる存在になるでしょう

今すぐできること
  • AIツール(ChatGPTなど)を試してみる
  • AIの得意・不得意を知り、自分の強みを活かす
  • Webデザインの基礎を学びつつ、新しい技術に柔軟に対応する


AIの進化に不安を感じるよりも、AIと共存しながら成長するWebデザイナーを目指していきましょう!

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